正しい鼻血の止め方

一時的な鼻血

 

「チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出る」というのは子供のころよく耳にしたのではないでしょうか? 医学的には、チョコレートと鼻血の関係は都市伝説として否定されています。

 

 

あえて関連づけるのであれば、チョコレートをもらう機会の多いバレンタインシーズンは、鼻血が出やすい季節とも考えられます。バレンタインデーの時期は、日本ではちょうど花粉症の始まりの時期。鼻炎で鼻の粘膜に炎症がある状態で鼻をかむと、大人でも鼻血が出やすい状態になります。花粉症の人は花粉症の時期は鼻の粘膜から出血しやすくなっています。

 

 

鼻づまりがあって鼻をかむとわずかに出血する場合は心配はいりません。また妊娠中の方にも鼻血が出やすいということもあるようです。これは、妊娠すると粘膜が充血し敏感になるため、「鼻血」が出やすくなるといわれています。鼻を強くかんだり指でひっかいたりすることで、比較的血が出やすくなっているのです。

 

 

また小さな子供も鼻をかむ力を調節できないため、鼻血を出すことがあります。他には、動脈性の鼻血は高血圧の方で起きやすいとされています。実は耳鼻科領域の救急患者で多いのが、鼻血が止まらないと行って運ばれてくる人たちなのです。

 

 

病院で止血措置をしても止まらない場合は、手術をする事もあります。経験した事がないような大量の鼻血の場合は、救急車を呼んで耳鼻科を受診しましょう。